将棋経営塾の松本です!
ご存知のように、将棋は相手と盤上で戦うゲームです。
最初、自陣には20枚の駒があり、互いの駒と駒がぶつかり合います。
少し専門用語を使いますが、相手の玉(王様)を詰ませたら勝ち。
逆に、自分の玉が詰まされたら負け。
これをビジネスに置き換えた場合、「相手」とは一体誰(何)を指すのでしょう?
「競合(ライバル)」は、1つの正解です。
ただ、私の感覚では、「相手」=市場、経済、環境…のように置き換えることができると感じています。
競合に勝てるかどうかということだけでなく、例えば、市場に大きな変化が起こったときにどのように対応・対処するか、ということの「疑似体験」になっているような気がします。
現在の「市場」の弱点(チャンス)は何なのか、どこで自分(の会社)の強みが発揮できるのか、などを考えて行動することにとても似ています。
つまり、将棋はビジネスそのものであると言っても過言ではありません。
『ビジネス脳』を鍛えることに直結しています。
私が考える15種類のビジネス能力のうち、今回も「論理的思考力」を鍛える問題です。
【難易度】★★☆☆☆
【局面】△5五歩
【ヒント】相手の最大の弱点を見抜く
解答はこちらをクリック!
【解答】▲9一銀
相手の最大の弱点は、玉と金の連結部分。
▲9一銀と打ち込み、△同玉、▲7一龍、△8二飛、▲6二金として、一手一手迫れば先手の勝ちは揺るぎません。
局面図から、▲9二歩と打ち込み、▲9一歩成から、△同玉、▲7一龍を狙う手も有力ですが、歩を打った瞬間に、弱点を消す△6一金や△6二銀などで粘られてしまう可能性があります。
また、△9四歩、▲同香、△8六桂の狙いも有力ですが、▲8五銀で粘られます。
相手に選択の余地を与えずに▲7一龍を実現させる厳しい一手、▲9一銀で王手をかけるのが正解です。