将棋経営塾の松本です!
競合他社が勢いづいているときに、「相手の攻撃を加速させないように対応しつつ、うまくかわしながら攻めていく」という感覚は、とても大事だと思います。
これは、「孫子の兵法」の第六篇「虚実篇」で語られている戦術に近いと言えます。
この「虚実篇」では、敵の強みを真っ向から受け止めるのではなく、弱点を突いて強みを避けることが重要だとされています。
相手の攻撃をそのまま受けるのではなく、勢いをそらしながら自分にとって有利な状況を作り出して反撃する、という考え方です。
孫子も、相手の動きを予測しながら柔軟に対応し、最適なタイミングで攻撃することの大切さを説いています。
無駄な戦いを避け、相手の隙を狙って有利な状態を目指す戦略は、まさにこの「虚実篇」のポイントと重なります。
【難易度】★★★★☆
【局面】△4八歩
【ヒント】相手の攻撃に拍車をかけない
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【解答】▲6三歩成
▲5九金と対処すると、△同飛車成で相手の攻めに勢いがついてしまい、先手は敗勢になります。
一手のミスが命取りになる終盤戦。
正解は▲6三歩成です。
△4九歩成で角は取られてしまいますが、▲同銀と冷静に応じると、後手は意外にも攻めるのが難しい形。なぜなら、5九の銀が、7九の飛車の横の働きを邪魔しているからです。
仕方なく△6三金として、と金を取りますが、▲5二馬で香を取り、△7二金と打って守りを固め、互角の勝負に持ち込むことができます。