【次の一手】△7四銀の局面から学ぶ「焦らず着実に攻める」

将棋経営塾の松本です!

つい攻めたい衝動に駆られる場面があります。

特に相手が強いと「早く形勢を逆転したい」「なんとか一手で差をつけたい」将棋をしていると、そんな焦りが出てきます。

でも、ここで無理に攻めると返り討ちにあうことが多いです。

攻め手を焦った結果、大きな損失を生むことがあります。これは、ビジネスでもよく似た状況があるように思います。

例えば、競合の動きが速いと感じた時に、ついこちらも同じスピードで追いかけようと思案することってありますよね。

でも、そのスピードが本当に必要なのか?と立ち止まって考えることが重要かと思います。焦りからの攻めは、大きなリスクを生むこともあります。

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着実な攻めの重要性

逆に、確実な基盤や体制をつくりながら進めることができれば、目の前の結果にとらわれることなく、長期的な成果が得られることが多いのではないでしょうか?

将棋でも、強い相手に対しては着実に攻めることが求められます。

リスクを抑えて、無理に大技を仕掛けず、じっくりと有利な局面を作り上げていく。その中で訪れるチャンスを逃さない冷静さが勝負を決めます。

ビジネスでも、強力な競合に対して「いかに次の一手を選ぶか」という戦略が問われるのは同じだと思います。

無理な攻めではなく、着実な一歩を積み重ねることで、大きな結果につなげることができるはずです。

【難易度】★★★☆☆
【局面】△7四銀
【ヒント】焦らず着実に攻める

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【解答】▲6五桂

思い切って▲7四飛と切り、△同歩に▲9一角成として馬を作りたい局面ではありますが、これは無理攻めになります。

相手玉は「穴熊囲い」で守りが強固。

例えば、△9九飛、△7八飛などの反撃を許し、桂馬や香車を取られて攻められると、守備力で劣る先手玉は厳しい状況となります。

ここは▲6五桂と跳ねて、7三の地点を狙うのが正解。攻め駒の桂馬をきれいに捌ける上に、リスクが無く、着実な攻め手となります。

この手は受けが難しく、△7二飛には▲5三桂成で先手優勢です。

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