【次の一手】△4三銀の局面から学ぶ「守りを固めてから攻める」

将棋経営塾の松本です!

今日は、将棋の「まず守りを固めてから攻める」という戦略を、あるIT企業のストーリーを通じてご紹介したいと思います。

この企業の話は、まるでじっくり戦略を練りながら少しずつ優位に立っていく将棋の対局のようで、ビジネスにおいても大切な教訓がたくさん詰まっています。

受ける(守る)・待つなどの「状況判断力」を磨く、将棋『次の一手』問題もご用意しましたので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

目次

小さな市場での慎重なスタート

このIT企業は、画期的なクラウドサービスを開発しました。しかし、いきなり大企業に売り込むような派手なスタートは切りませんでした。

なぜなら、いくら素晴らしいアイデアでも、競合が多い市場に飛び込んだら、反撃を受けてしまう可能性を感じたからです。

そこで、まず中小企業や個人事業主をターゲットにしました。

規模が小さく、競争がそこまで激しくない市場で、自分たちのサービスを丁寧に提供していったようです。

初めは小さな規模のクライアントでも、フィードバックをしっかり受け取り、サービスを少しずつ改良していくことに集中しました。

改善を重ねて守りを固める

このフィードバックによる改善が非常に重要でした。クライアントからの声を聞きながらサービスの弱点を見つけ出し、一つひとつ修正していきました。

将棋で自分の陣形を少しずつ整え、固めていくような作業です。この地道なプロセスのおかげで、徐々に信頼を築き、サービスの質を磨くことができました。

大事なのは、ここで焦って大きな市場に出て行かなかったこと。

競合が多い市場に挑む前に、自分たちの守りを確固たるものにすることで、失敗のリスクを最小限に抑えました。

いよいよ攻めのターンへ

守りを固めたこの企業は、満を持して大企業へのアプローチを開始しました。

ここまでくれば、自信を持ってサービスの強みをアピールすることができましたし、すでに得ていた成功実績も後押しになりました。

準備が整った状態で攻めに転じたので、競合との戦いにも優位に立つことができました。

結果的に、大企業とも契約を結び、さらに大きく成長を遂げました。

このようにして、最初は慎重に守りを固め、その後で一気に攻めるという戦略が成功を呼び込んだようです。

焦らず守りを固めてから攻める

このストーリーから学べるのは、「まず守りを固めてから、ゆっくりと攻めていく」ことの大切さです。

特に中小企業やスタートアップにとって、急いで大きな成功を狙うよりも、しっかりと基盤をつくり、確実な守りを築くことが長期的な成功への近道となることが多いようです。

プロ棋士が「次の一手」をじっくり考え、最適なタイミングで攻めに転じるように、ビジネスにおいても焦らずに進んでいきたいものですね!

私も精進します!

【難易度】★★★☆☆
【局面】△4三銀
【ヒント】焦らず守りを固めてから攻める

解答はこちらをクリック!

【解答】▲7八金打

先手の2つの馬が攻めにも守りにも良く利いている状態。

6八の地点には銀と馬が利いており、7九の地点には馬が利いているので、現時点ではこちらの守りに隙はありません。

しかし、まだまだ相手も固い陣形です。

こちらから下手に攻めて駒を渡したりすると、自玉のすぐ右側に敵駒が集中しているので、急に危険度が上がってしまいます。

よって、手堅く▲7八金と打って守りを万全にするのが正解です。相手に攻めるチャンスを与えません。的確な状況判断による渋い一手です。

さらに、5八金を外す(取る)、4八歩を外す(取る)などで相手の攻め駒を消し、優勢勝ちを狙います。

目次