【次の一手】△8二歩の局面から学ぶ「Zoomの事例」

将棋経営塾の松本です!

「勝機を逃さずに行動できるか」という「状況判断力」をテーマに、将棋『次の一手』問題を作りました。

Zoom…今や当たり前のツールになりましたね。

2019年に「New Normal(新しい日常)」なんて言葉が流行りましたが、昨今の新たなAIツールの登場など変化のスピードが速すぎて、すっかり忘れていました。

以前の私はZoomなんか大嫌いで、オフラインのビジネスの方が得意だと思い込んでいましたが、まさかZoom無しでは仕事ができなくなるとは夢にも思いませんでした。

Zoomは2010年代に設立され、オンライン会議の分野で競争していたそうです。

しかし、2020年のパンデミックでリモートワークやオンライン会議の需要が急増すると、Zoomは迅速に対応し、サーバーやインフラを拡充してユーザーのニーズに応えたことは、私たちの記憶に新しいと思います。

競合他社が対応に遅れる中、Zoomは市場シェアを一気に拡大し、パンデミックの後も、リーダー企業としての地位を維持し続けています。

迅速に状況を判断して機会を逃さずに攻めた結果、爆発的な成長を遂げたこのZoomの事例は、ビジネスの世界で重要な「状況判断力」と、勝機を逃さない「大胆な攻めの行動」の価値を示してくれるものではないでしょうか?

【難易度】★★★☆☆
【局面】△8二歩
【ヒント】勝機を逃さない

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【解答】▲4五桂

スピード感あふれる中盤戦。互いの指し手によっては一気に終盤へ突入する乱戦模様。

ここで意を決して攻勢に出ます。

▲4五桂に対して△4四角と逃げれば、▲同飛、△同歩、▲同角となり、▲5三角成と▲1一角成を同時に狙うことができます。

▲4五桂に対して△7七角成と攻めてくれば、▲同桂、△3六飛、▲6五桂で、『天使の跳躍』と呼ばれる2つの桂馬の華麗な攻めが決まります。

後手は5三の地点を守る必要がありますが、これが難しい。

△6二銀には▲8二飛成、△6二金には▲7二歩(好手!)。

△4二金と守れば、▲2二歩、△3三桂、▲同桂成、△同金、▲4五桂のように、先手の猛攻が続いて優勢になります。

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