【次の一手】将棋の「意表を突く一手」から学ぶ「価格以外の価値提供」

将棋経営塾の松本です!

将棋では、「意表を突く一手」という言葉を用いることがありますが、これは将棋や囲碁の世界だけではなく、ビジネスや日常生活でも使われている表現ですね。

ご存じのように、相手の予想外の行動や考え方を取り入れることで、相手を驚かせたり、対応を遅らせたりする戦略のことを指します。

この一手を効果的に活用するためには、どのようなことがポイントになるのかを調べてみますと、3点言語化できましたのでシェアしたいと思います。

目次

①状況分析

相手や環境がどういう状況にあるのか、そして相手が次に予想する行動は何かを理解すること。意表を突くためには、その予測を逆手に取ることが鍵になる。

②柔軟な発想

型にはまらない新しいアプローチや視点を持つことが求められる。斬新なアイディアや戦術を駆使して、相手が予想しない行動を取ることができるかどうか。

③大胆な行動

相手の予測を超えるためには、時にリスクを取ることも必要。

大胆な一手が驚きや優位を生むことがあるが、その裏には自分の意図をしっかり持つことが大切。


「意表を突く一手」の具体例としては、ビジネスの場面で相手が価格交渉を予想している時に、価格以外の価値提供やパートナーシップの提案を出すことなどが挙げられます。

状況分析 ⇨ 柔軟な発想 ⇨ 大胆な一手。

このような力を養う「次の一手」問題です。

【難易度】★★★★☆
【局面】△4三銀
【ヒント】意表を突く一手

解答はこちらをクリック!

【解答】▲3四銀

一見すると、銀のタダ捨てのように見える一手ですが、△同銀なら▲4四角と出て、王手飛車取りが決まります。

こうなれば先手必勝。

相手が△同銀と対処せず、構わず△7五金と攻めてくれば、▲2三歩と打ち込みます。

以下△同金なら、▲同銀成、△同玉、▲2四飛車で、先手が優勢です。

▲2三歩に対しては、△3一玉と逃げることになりますが、▲4三銀成、△同銀、▲2四飛、△6六金、▲同銀、△同角、▲2二金で先手優勢です。

後手は△7五金からの攻めが楽しみな局面だったので、意表を突かれた一手となります。

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