【次の一手】△6五玉の局面から考える「規模の経済と個別化のバランス」

将棋経営塾の松本です!

今回の内容は、△6五玉からの局面から、ビジネスの現場で起こる「規模の経済と個別化のバランス」について解説しました!

ぜひ棋譜を見て、次の一手を考えてみてください。

【難易度】★★★★★
【局面】△6五玉
【ヒント】大きければ(強ければ)良いとは限らない。

目次

【事例】規模の経済と個別化のバランス

大手企業が市場を独占していると思われる業界でも、時として技術の陳腐化や新しい市場の変化に迅速に対応できない場合があります。

その際、小規模で革新的なスタートアップ企業が新たな技術やサービスを提供することで、市場に変革をもたらし、業界リーダーに打撃を与えることがあります。

大企業が規模の経済を追求する一方で、個別化や顧客への配慮を犠牲にすることがあります。

そのため、小規模企業が顧客のニーズに合わせたカスタマイズされたサービスや製品を提供することで、大企業にはない付加価値を提供し、競争上の優位性を築くことがあります。

ビジネスにおいて規模や地位だけでなく、革新性、信頼性、顧客重視の要素が成功に不可欠であることを示しています。

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【解答】▲4三角引不成

かなりの難問です。

ほとんどの場合、角は成ることによって威力を発揮しますが、今回は角を成らずに王手をかけるという妙手が正解となります。▲4三角引不成で馬を作った手順を見ていきましょう。

△5四歩打、▲6六銀打、△同と、▲同歩、△5五玉…このように進んでいくのですが、次の手が問題です。

▲5六歩と打てば詰み。ただし打ち歩詰めで反則となります。

成らなかったことによって△4四玉と逃がし、▲4五歩に△3三玉、△2三角成以下、後手はどう応じても詰み。

△4三玉には▲3三金まで。

上に逃げると▲3四角成、△2二玉、▲2三金打、△2一玉、▲2二歩打、△1一玉、▲1二金まで。

下に逃げると▲3四角成、△1四玉、▲2四金打、△1五玉、▲2五馬まで。

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