将棋で磨かれる15のビジネス力【投資感覚】

ビジネスの世界でも、私生活でも、私たちは常に「投資」の判断を迫られています。

それは必ずしも株式投資のような金融商品に限りません。

時間、労力、人間関係—私たちの持つあらゆるリソースの配分が、実は「投資」なのです。

将棋は、この投資感覚を磨くための絶好の教材といえます。

なぜなら、限られた時間の中で、限られた駒(リソース)をどう使うかを 常に判断し続けるゲームだからです。

将棋における投資判断の本質

駒の価値を知る

将棋では、駒にはそれぞれ異なる価値があります。

  • 飛車、角行(大駒):高価値
  • 金、銀、桂馬(小駒):中価値
  • 歩:基本価値

この価値体系を理解した上で、駒の交換が発生する際には、常に損得計算が必要になります。

例えば、歩三枚を失って角を取る。

これは一般的には良い交換といえるでしょう。

局面に応じた投資判断

しかし、単純な駒の価値だけでは判断できないのが将棋の奥深さです。

同じ交換でも

  • 序盤では避けるべき交換
  • 中盤で積極的に狙うべき交換
  • 終盤では必須の交換

というように、局面によって判断が変わってきます。

時間という重要な投資資源

将棋における時間配分は、ビジネスにおける時間管理と驚くほど似ています。

黄金比の時間配分

中盤戦で詰め将棋のような正確な読みが必要な場面に遭遇した時、残り時間が少なければ最適な手は指せません。経験則として:

  • 序盤:20%
  • 中盤:50%
  • 終盤:30% という配分が理想的とされています。

勝負どころを見極める

時間を使うべき局面かどうかの判断も重要です。

些細な局面で時間を使いすぎると、肝心な場面で時間切れの危機に陥ります。

これはビジネスにおける「選択と集中」にも通じる考え方です。

ビジネスへの具体的応用

成長段階に応じた投資戦略

個人事業主として成長する過程では、将棋の展開と同じように、段階に応じた投資判断が求められます。

序盤(起業初期)
  • 基盤づくりに投資(将棋でいう駒組み)
  • 無理な拡大を避ける
  • 情報収集と分析に時間を使う
中盤(成長期)
  • 積極的な事業展開
  • 人材への投資
  • 新規事業への挑戦
終盤(成熟期)
  • 既存事業の強化
  • リスク管理の徹底
  • 次世代への投資

多様な投資対象

ビジネスにおける投資対象は多岐にわたります。

  • 人材育成
  • 設備投資
  • マーケティング
  • 研究開発
  • 人脈構築

これらは将棋における様々な駒と同じく、それぞれに特性があり、使いどころがあります。

リスクとリターンのバランス

具体例:飛車を狙う手順

将棋で相手の飛車を狙う手順を考えてみましょう。

  • 成功すれば大きな優勢(高リターン)
  • 失敗すれば自陣が危うくなる(高リスク)
  • 確実性の低い手順は避ける
  • 相手の反撃手段を全て潰す

これはビジネスにおける新規事業への参入や、大型投資の判断と同じ構造を持っています。

長期的視点の重要性

将棋でもビジネスでも、目先の利益に囚われすぎると大きな失敗を招きかねません。

  • 一手の得失だけでなく、その後の展開まで考える
  • 相手(市場、競合)の反応を予測する
  • 十分な準備と情報収集を行う

まとめ:投資感覚を磨くために

将棋から学べる投資の本質は、「限られたリソースを最適に配分する」という点に集約されます。

  1. 投資対象の価値を正確に評価していますか?
  2. 時間配分は適切ですか?
  3. リスクとリターンのバランスは取れていますか?
  4. 長期的な視点を持てていますか?

将棋を学ぶことで得られる投資感覚は、ビジネスはもちろん、人生の様々な場面できっと活きてくるはずです。

今日から、将棋の目線で自分の投資判断を見直してみてはいかがでしょうか?

今回の内容は動画でも確認できます!